デニム・ブルー・サファイアママン9の5

その頃からじわじわと流行し始めた、お誕生日会。容子はまだ、誰にも、お呼ばれは果たしていない。それだけに、興味しんしんという状況だったのです。例えばロコちゃんの家は?そういうアメリカじみたことはやらないでしょう。質実剛健が邪魔をする。パーティはまだ苦手な日本人と言っても過言ではない。しかし、各家庭のお母さん方の趣向が時代の風鈴を鳴らすのはどこの国でも同位で、やがては、お誕生日会は親しみ易い慣わしとして親子間、友人間を浸透していく。日頃から仲良くしていないと、招待状は来ないのです。そして、それを貰ったら、プレゼントを調達しておかないと…手ブラでは行けないのです。