デニム・ブルー・サファイアママン8の18

寝返るようになると、次はお座り、つかまり立ち、こどもの成長に歯止めは掛けられず、ある日の午後のことです。うつ伏せになった体制で畳の上にいた弟がいきなり、飛行機のように両手を広げる。両足は揃えているも、畳にはついてない。正しく飛行機です。畳に付くのは腹の部位のみ。容子は疲れないのかなあ?って不思議がる。そして、訊いてくる。お母さん、何か教えたの?まさか…私には心あたりはない。すかさず、容子はこう云うのです。訓練もなしで出来たものには、想像力が宿るのよ♪確かにそこをつかれると弱い、かなり長い時間、飛行機を見せてくれる弟の姿に、快感の胸騒ぎがしてくるのです。