デニム・ブルー・サファイアママン6の21

 私はバスに乗ってアーケードまで出掛けます。ベビーベッドの調達です。そのときは普通のベビーベッドを選択する積りが店に入って2階までいって釣り鐘式に目は行く。長方形のパイプにじかに編み込まれた底の深いベッドを見つけ魅了されてしまう。多分容子を連れて来ていたなら普通のベッドを選ぶ。そして赤ちゃんが寝たまま見ることが可能な、くるくる回る飾りもついてないとダメって言うはずです。あの子がずっとそういう型式に憧れて、確かに音も鳴るし回ることで赤ちゃんは賑やかな雰囲気で育成はできるけど、私は容子の主義ではなかった。静かにありのままに育成したかったのです。そのベッドの底は深いのに地面についてはいないのです。だから浮遊感が赤ちゃんに生まれるのでは?と想像して有意義になります。上下にも横にも少しだけスイング出来て安い品物ではなかった。しかしこのベッドが容子の夢の象徴を乗せることを思えば、安い買い物だったのです。予定日の一ヶ月前・・・私は自宅に配送してもらいました。夫もそれを見てオシャレだなあって感嘆します。編み込みとはいっても繊維のみ。だからこそ素材感も温かだったのです。色は薄い水色。底は深いのに畳に着いてはいない。私はこのことに容子が気がつくかどうか?試したかったのです。開口一番なんて言うか?