デニム・ブルー・サファイアママン6の20

 お腹が大きいこともあって周囲はそれくらい、配慮はあるだろう?って見越していたものの、21歳の若者が冷徹一本で私は参っていました。しかし己の中で反発もあって自分よりも一回りも年下であることで、相手に対して横柄な気持ちにもなっていた。長男の嫁の私にそんなセリフでもイイ訳?っていう自尊心です。しかし相手はいっこうに矛先を緩めない。容子は通過するたび、いじられて、鼻のことであからさまに馬鹿にされて、なんていう不届きもの!!ってこっちは思うは思うけど、いっこうに容子が傷付く様子がないので、不思議に思うのです。普通はここまで言われると萎える。しかし、にこにこして、まあ、いいじゃないの?っていう感じで相手を逆に観察している仕草なのです。私は家におる間、ヨッキちゃんとの攻防ではらはらさせられ、義母は逆に、黙っていることも多く、見直すのです、あるときは、ヨッキちゃんと言い争いをしている場面も見て・・・ああ、義母も苦労しているんだ・・・を目の当たりにして不憫に思ったりもする。なぜかというとこの家族の構図が物語るものは悲惨だったからです。出戻りと行かず後家。しかもヨッキちゃんも現状に満足な様子は微塵もない。車の整備士になる為に資格を取っている段階でした。タヤのことが不憫にも思えて、それでもそれを顔に出す訳にはいかない自分の立場もあったのです。