アクアマリン・マン169

 とうとうあと八名で百人・・・沖縄レールさんが読者になってくれて容子は百への道のりを歩き始めている。途中萎えることもあったけど今は憔悴や軋轢はまったく感じない。どうすれば結束感を表現出来るか?そこに集中している。ちょっと前だが、映画の字幕でこういうのがあって容子はびびる。お前はとうとう、クマになる!!お前にピッタリの椅子に座るコトガ出来るぞ!!って。3匹のくまの物語は人生を網羅している。この世界ではちょうどいい椅子、そして食事、そしてベッドが目の前に現れて、全部くまが試してみて気がつく。中ぐらいと思しきものの甘美だ・・・しかしやがてその家の住人が帰宅してクマは慌てて逃げていく・・どんなに優れた調度品であってもすべてのものに持ち主がある。このことを幼い頃からほぼ日本人の全員が絵本によって習得出来ている。ここがやはりスゴいと思わざるをえない。日本の文学ではないところが僕の心をいざなう。それだけ日本人が感化されやすい民族だという証明。僕はこの感化をいい方に捉える。もしもよその国からの文化が拒絶なら最初から希望は持てないからだ。一縷の望み・・・とそう表現された佐々木投手のデビューと重なって僕は改めて絵本の力を感じずにはいられない、