ブラックオニキス・マン93

 ずるいとジュエリーを今日は掛けよう。ずるくね?とジュルくね?だ。前者は頭はキレ過ぎて、みんなをカモにして、出し抜くのが上手でしかも程良さがある社交型。ついつい相手のペースに乗せられる。この狡さが日本男子に欠けていたのだとすればこれからは違うと思う。不正確さの混じるズルさではいけない。完璧な狡さは求められて今日ある。クールでありなおかつこっちが勝てる構図。どっちに転ぼうと・・・だ。コロナで目の前ばかりに気を獲られて確信を落とさないことが重要課題と思う。ジュるくね?はもちろんジュエリー懸っている。必ず正装場面で必要な真珠やカフスをどこぞから取り出してピシっと決めうる正装男子、そして女子。お通夜だって行ってくれないか?って言われれば、オニキスのカフスくらいは引き出しに持っている男子。みんなが騒然とするし、数珠も必要不可欠。女子なら真珠だろう。狡くね?とジュルくね?は同じ人間が持っている不可欠な二つのセオリーとも言える。狡さの裏には暗算は控え、ジュエリーの裏には自然鉱石が背景としてある。備品のようだが自然の生み出した美品である。このことに実は疎かった日本人だと言える。形式を言う日本人にしては抜けていたし今日まで来ている。僕は社会人になってようやくそこに気が付きつつある。クロっぽいスーツは活かせるし、生きる。僕を社会人としてフォーマルに完全仕様してしまう。それを教えてくれたのは母ではない。間違いなく父だった。