デニム・ブルー・サファイアママン6の8

 私もまだまだ未熟だったことは範疇で母としての配慮には相当欠落もあった。ここは認めざるをえない。しかし夫に関しては充分な手ごたえがあったことは書いておきたいのです。夫は天の邪鬼を超えて、風見鶏タイプ。ワガママな性格が普段から見えていたこと、ここにもしも義母達のパワーが加わったとき、私はキレルを通り越して、家を出ていくところまで行ってしまう自分がすでに、見えていた・・・ことは事実です。人はある程度まで自分の未来が見える。夫と容子との三人で暮らしていたときでさえ、耐えられない現場を堪えてきた感じは否めず、それはどこから来ていたの?って自分なりに理由を探し求めていたので納得も行っていたのです。夫はわがままでそれを増強出来る場として実家を求めていた・・・というマザコン夫の現実です。その生贄にされては、たまったもんじゃない・・・なぜ、容子を自分の陣地でとどまらせる意義が使命があったのか?っていうと精神的な土壌での意味です。容子にも同様に古風なところがあって、義理人情型でもあったこと・・・そういうなあなあでは天下人になっても流されていくだけ・・・その先もしっかり把握が出来ていてのことだったのです。天下人とは・・・みんなも意味がまだ、解らないことかと思います。生まれて持ったところの神様の政略がどの子供にもある。宿命と言っていいでしょう。