デニム・ブルー・サファイアママン5の18

 よその家に入って、一緒に遊びたかった容子が、自分の思いが壊れたとき、事件を起こしてしまったその真相を吐露する。遊び相手がそんなに大事なの?勉強が一杯あるのに・・・私は、その後に、容子がこう言ったことに驚くのです。なぜ、兄弟がうちにはいないの?みんなにはいるでしょ・・・兄弟がいたら佳かった!!って。これから弟か妹が出来れば、明るい自分になれる!!って。しかしそういうことを言われても私は子供はひとりで充分とそう堅く決心していたのです。そんな子供が言うことに、なんで、いちいち親が左右されるの?って。聞いていると・・・この子はワガママばかりを言っているようにも思えて、子供はひとり!!って自分の中で解決して終わっていたのに・・・しかし容子はこの事件のあとも、幼稚園を休むことはほとんどなく居心地は相当に厳しかったものの対処を全部、夫に任せて、私達親子はただただ、謝ることで毎日を心細く暮らしていたと言えるでしょう。頭の骨には異常がなくそれだけが救いでした。相手のお子さんのことを考えると、夫が出来なかったことにも自分は及ぶべきなのでは?と悩むのです。幾らなんでも、これからここでずっと暮らしていくのには無理もあるのでは?との疑問符です。容子は引っ越しに賛成だったのです。通常通りに表面は暮らしていても、とてもじゃないけど、平常心ではいられない切羽詰まった気持ち・・・容子の苦しみも私の苦しみも同じだったのです。