ブラックオニキス・マン89

 僕は再び転職することに成功する。ゴールデンウィーク明けから。自分でもこれは快挙に認定出来る。中々そうはいかなかったこれまでだった。僕が理想とする職場をとうとう見つけることが出来た。母に報告すると辛気臭い言葉が返って来てそれでも僕はライン電話で頷く。母と今年になって会ってない。しかし僕が以前から探していた仕事内容と知るやいなや、じゃあこれから三十年、勤務出来る自信あるのね?是非それを貫徹して欲しい!!っていきなり大きなことを言ってきたので、まあまあと答えて色々な世間話をして終わった。中々しつこい。先の先まで母は言うし固定観念の塊で幾ら僕が今まどきの若者の中でも堅実志向とは言うものの、いきなり三十年と枠を言われて、驚かない訳にはいかない。今朝は、夢くね?を行こう!!夢のように遙かにあって達成は難しいのでは?っていうのともう片方で、有名くね?もうサクセスクリアは間近で、みんなが一緒に見ているという有名人説だ。それは僕達だって…私達だってと終いには全員が知っているってなる。有名人になるということはそういうことだろう。しかし夢くね?ってこの期に及んでも疑っている人々だっている。そういうまだ、未定のことでありながら完結へ向かっているという姿を言う。ゴールデンウイークが終わったら僕の新転職人生が幕を開ける。何度もチャレンジしてきた僕にとって初のベンチャー企業挑戦になる。