デニム・ブルー・サファイアママン5の3

 夫は特別に心配する様子もなくヒトコトこう言った。僕らが思う以上に容子さんが冒険を求めていた証明ではないかな?って。そ、そんな簡単なことじゃあない!!って私は思うものの彼は続けて話し出す。ほら、集会所でみんなと言葉を交わす機会があったあの時、容子さんが鍵っ子なのを知ってみんなが輪の中に入らせようと声を掛けてきたのに、遮った。じゃあ私のせい?いや、そこまでは言ってはいないさ。夫は総合すると、こう論点を明かすのです。心の中で孤独が降り積もった子供は突飛な行動に出ることがある。特に練習練習の毎日ならなおさら、そうなんじゃあないかな?いっときでものんびりと時間を過ごさせた日常って恐らくないんじゃないか?って。それは英才教育に力点置いている家庭なら誰しも・・と言いかけ、私は鑑みます。確かに家でお留守番していなさいよ!!って厳重注意していてもひとりでフラっとみんながいる集会所に顔を出したりしたことが過去あった。このことを他のお母さんから聞いたことがあった。でも私はコミュニケーションを極力避けさせていた。自分自身の考え自体が実はなかったからです。ただただ、優秀で他を寄せ付けない学力だけを念頭に・・・しかし脇が甘かったことが露呈してしまうのです。