デニム・ブルー・サファイアママン5の2

 初の集団生活で緊張ももちろん母子に走っていた。それはこれまでの生活とは全く違っているという仕組みでしょう。なぜならこれまでは母が敷いたレールの上。消化すべきは決まっていた。それが無くなって次・・・なら分かる。しかしこれまであった練習は全く同じで、集団生活が加わった点。子供には負担だったのでしょう。容子は何度か、裸足のまま園から帰って来て、連絡を貰って動く。最初は大変だったのです。学校を中途で出て、家へ急いで帰ったりで、教員生活に陰りも出てくる。なぜ、そういうことになるか?っていうと鍵っ子のときの自由な段取りが、獲れず、精神面でパニックに陥っていたのです。自分の解釈ではそうですが、先生は違う見方で私にアドバイスするのです。みんなと一緒の行動の時に、思いやりが足りないのでは?っていう行動や言動が見られるって。愛情のかけ方が歪だったのでは?って自分自身で猛省も襲う。しかし裸足は困るって、怪我でもしたら大変なことになるから、家に帰ってよくそこを話し合って下さい・・・先生もかなり心配していらした。私は一キロくらいの道のりもないからって、歩いて帰るなんて・・・しかも靴を穿かないまま。驚嘆は止まりません。どうしても納得がいかない。校則に替わる園の決まりに、もしや、ついて行けなくなる?怖くてたまらなくなって夫の裁断を仰ぐことにするのです。