デニム・ブルー・サファイアママン4の4

 人とのお付き合いが苦手な私も、絶対逃げられないとき・・・それがしんどいっていうのはあってPTAなどがそうでした。まだ、当時はそこまで頻繁ではないものの矢面に立って司会進行したりと、結構、人見知りの自分には課題で緊張も並々ならないものがあったのです。言葉が流暢に出てこない。なぜ、そういった協調性や共感性を求められる部署、教職に就職したか?ってその時は他の仕事でも良かったな?って悔いることも事実あった。夫のような気さくさ、おとぼけが、出来なかった。へ~~って別に気にすることでもないのに私は怯えていた節もあって、堂々としている教諭を見ると、お手本にして学ぶ姿勢でいたのです。しかし、ようやく結婚も三年目という頃分かってきたことがあって、それは自分の中で消化しきれない欝憤やいかんともし難い怒りを、家で爆発させていた可能性?それをじかに夫に射程し撃っていたのです。私達は千鳥に移ります。それまでいた鳩ではなく家族用の棟でした。荷物を運ぶときにもまるで下男のように夫をこき使う。アパートの人達も奇異に思ったでしょう。彼を踏みにじらなければならない理由など、どこにもないのに己の矛盾の処理をさせていたのです。しかし夫はそこを分かっていたのか黙々と堪えるのです。損な役割をしているかのように見えて、夫には容子がいた・・・容子は常に彼の味方だったのです。