イエローダイヤ・マン1205

 今まで大きな数字はみっともないと思っていたのに、この数字の威勢の良さ…面食らっている。なぜ、大きな数字を忌み嫌っていたのだろう。僕は三十五歳確定論を開始する前に、サンタモニカ計画をみんなに話しておきたい。このサンタモニカにみんなで住めるマンションを買う計画だ。自分の部屋だけでなく、みんながそこに集合し、みずからの人生をものにする。きっかけは同窓生だ。姉の方が琴さん、そして妹さんがまどかさん・・・。その名前を耳にしたのは小学校の四年生だったが、琴をモニカと読ませている。マドカが円と書く。ご両親の思いが透けて見えた・・・そしてモニカがやけに僕の心に突き刺さる。何年経過してもそのモニカが突き刺さったまま消えない。花屋さんをご両親は経営で、クラスに花屋経営がもう一軒あったくらいで都会の雑踏をしばし思い浮かべていた僕だった。熊本では有名なニコニコドーが通りにはあって、僕はその商店街でよく遊んだ。三角公園なるものがあって、よーよー選手権に出るような仲間もいた。彼はヒーローだった。今思えばあの時からモニカに縁があったのだろう。大谷の契約も終わって、無事に平野投手もオリックスに戻ってくる。僕は二人が決まったことで僕の案も立ち上げる決心がついたのだった。