デニム・ブルー・サファイアママン3の4

 みんながみんな夫の元を離れる訳ではありません。ごく一部の女性でしょう。しかしその様子を見ている自分がまるで映画でも見ているように錯覚するから興味深いのです。少しだけ夫に話すと、怪訝な顔のあと、心配な顔に逆戻りさせ、ご主人がうちに訪ねてきたりしないかね?って不安がるのです。私の話は一切、旦那にはしてないって言ってたと報告すると、どっちかいうと、人を信じ易い傾向にあると、私に苦言を呈するのです。そういう時はちゃんと説教でもして、一旦家に帰らせる!!そうでないのなら彼女が来た意味さえ無くなるのでは?夫はあくまでもご主人の味方であることが判明し、私は頭打ちになるのです。嫌いならさっさと出て行く!!こんな簡単なことすら出来ない自分が、かったるかったし、しかし、その反対では、日常を丁寧に思う気持ちもあったのです。私がこの家庭でやらなくちゃいけないことが山積している。学校のクラスでも同様!!私・・・一体何を迷っているの?こんなに頑張っているからこそ、毎日、生き甲斐も生まれているのでは?って。しかしどこまでもそこを思おうとすれば、無理があって乗り越えることが、不可能になるのです。夫はその辺をよく観察しているようで切なかった。彼を立てることが出来ない強情な自分がいたのです。