デニム・ブルー・サファイアママン2の21

 幼児能力競争がすでに開始している・・・とそう、感覚ではわかっていてもその病弱さに打ちのめされていた。スタートを切ったとは思えない身体的なプレッシャー。わが身を抓って出来るだけまず熱を出さないように配慮はするんですが、次々と病に見舞われ、正直、看病では相手の家族の方にも相当の重荷を背負わせてしまいます。学校が簡単に休めない時も出てくる。そういうとき、夫は頼りになりました。僕が休んでアパートで見るよ、こんなに熱があっては預けることは難しいからね!って。普段は全く期待の欠片も相手に湧かない自分なのに、ずるいなって自省します。こんなに頼りになる男性なのになぜ?自分は評価の対象にすらしない?って。もちろん相手がばついちなことでそこでの弱みを握っている自分がいます。高圧的な自分。しかしバツイチであろうと、出戻りであろうと、どこか、夫の家族たちには一庶民を超えた見解が見え隠れしていたのも気になっていた。非常にプライドがあったのです。和田家の一統には、鼻に難があるけど、この赤ちゃんはそれを引き継いでいるって以前来たとき、義姉は漏らして帰った。人が嫌がる短所も話の種にしてしまう詭弁さ、そしてクールさも同時包括していたのです。義姉の鼻もだんごっぱな。容子の出現で溜飲を下している様子も垣間見えていたのです。