デニム・ブルー・サファイアママン2の10

 夢の中でキミが現れて祝福を伝えて来ます。子供についてを尋ねられ、名前を容子にしたことを話すとたいそう喜んで女子であったことでさらに興奮を禁じ得ないようで特別の言葉をもらうのです。女子がこれからを切り開くという言葉で戸惑いが走ります。母は大事にまるでお姫様のように育てるのではいけない・・とまで言うのです。意味がよく理解できず、迷っているとキミはこう語りかけてくるのです。戦争に翻弄された時代は何事もなく終わったようで、そうではなかった。そこをかきむしるように考えて男に騙されることなどないよう、勇気のある人間へ、そうなれるように育成されることを祈っているって。そう話して消えるのです。男には絶対に騙されることがないようにって、私はそこで観念します。なぜ、母親キミが話したことを自分が聞けたのか?っていう疑問符。それこそが答えではないのか?わかるはずもないことは夢が見せてくれるのでは?相手が言うことはしかし常に正しいのか?そうではないのか?汗でぐっしょりなって私が目覚めると、お乳の時間が来て容子が傍にいました。あなたも夢で人の言葉を聞くの?もしもそうならお互いが同じ人種ということになる、容子はまだ、うまく吸えません。しかし覚えようと必死なのはわかりました。少しずつですが日々吸うのは上手になっていました。