ブラックオニキス・マン71

 スタイリストの仕事なら一発OKで僕は喜び勇む。しかしどうだろう。実際に一ケ月だけ勤務経験がある僕。売り上げがさっぱりですぐに機械生産工に戻った。僕は憧れや自分の能力を知りはしていても、そこに段差があること、そこが大きくて僕の経験はみんなも経験済みなのかも?ってそのとき一瞬、嬉しくなる。好きな分野で飯が食える人間になるには、道のりとかチャンス、そして自分自身の軌道修正も必要となっているという現実だ。僕の兄はリアルとは言わず、ファクトって言うらしい。会いたいけど中々コロナで会えないっていうジレンマはある。あんなに凄い兄貴がいることは前からプレッシャーであり、誇りでもある。自慢したいけど、そのたび、自分が落ち込む。母から言わせれば、ツメの垢を煎じて?いや、母にはそういう点が見受けられない。おちこぼれが不動財産に今はなっている。世の中でおちこぼれとして、認定を受けて、人生を生き抜いた者たちに、活路を見い出せればそれが母の本望だろう。これも選りすぐられた分野。誰も望んでおちこぼれにはなってないからだ。僕は今度母の元にいくとき、二つの意味を持つやばくね?のような言葉を持って参上しようと思う。ボロクネ?だ。これは貧乏人みたいだね?ともうひとつ全く違う意味がある。ボロ儲けで大富豪になれるね?!の意味だ。