デニム・ブルー・サファイアママン2の3

 日本がまさか、敗戦のあのときの状態に戻るなど、想像もつかないし、世の中はいけいけどんどんで前も見ず走っている感じ。伴侶に選んだ男性も教師なら安泰だろうってそういう構想には私自身はいなかった。スタンドプレー型でしかもマザコンなのです。懲りない男は注意など全く聞かないし、聞いているフリばかり。私なりの案も固まって来ていた最中でした。伴侶の関係するものとはひとまず一線を画するということです。彼は住吉神社によくお参りに行って安産祈願していました。それは心中有り難いことで実は不安で一杯だった。ちゃんと出産出来るのか?そこもですが、一回流産したことで子宮が弱っていまいか?ってかなり考え悩んだのです。しかしひとりは欲しい子供でした。その子供になら自分の本心を打ち明けられる・・・微かな希望です。戦後、人々は疑心暗鬼になっていました。国を司るすべてのものが邪悪に見える人たちもいれば、バンカラアメリカ的思想に走る者。しかしその様々な多様性が私達だけでなくどの新婚家庭にも届けられたことは幸いです。テレビもお風呂やさんしかない。だけどそれくらいで充分だったのです。テレビが文化を壊してしまった・・・文化は有り余るほどいいのではなく、量産しすぎると滅びる運命なのかも?教育はしかし一本道でした。生徒が先生をしっかり評価するのです。