ブラックオニキス・マン66

 僕のことを姉が随分、気にかけてくれてそこは嬉しい。中々就職が決められない僕に心寄り添っている。しかし滅多にラインくれることはない。男の子だから余り干渉しないでおこうよって母に言われているのかもしれない。母の元へも行けなくなっている。無料のパーキングはすぐ上に隣接でいつでも行けそうでそうはいかなくなった。公園駐車場をむやみに安易利用する人々は増えたこと・・・そしてもうひとつ、僕がここを嫌う理由はある。登り方を大きく半円描かないと普通車は難しい。空回りしてしまう。キューっていって擦れる音。そして僕は違うけど、シャコタンしていればこのパーキングへの坂は上れない。傷が付いてしまう。今まで何台の車がそうなったのだろう。しかし立地上この坂の角度は変えられなかったのだろう。軽ならすいすいとも言えない。今の軽は普通車並みにでっかいのがある。重さもしかり。するとこの坂はどういう人向け?真険に鑑みると、軽で昔の型、普通車でも荷台ナンバータイプならすいすいのようだ。僕はすっかりご無沙汰になって月に一回しか母の元を訪ねていない。しかしコロナのお陰もあって延長措置があった。こういう失業保険の充実で日本はまじ光っている。