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 時代は私のこれまでを総括するようにシビアに水しぶきを掛けながら質問攻めにしてくる。おかしいのじゃないの?もしも彼のことを本当に分かろうとしているのなら、不幸にも亡くなってしまった幼い子供を、いたわる気持ちになるのでは?って。確かにその通りでした。私は、どこかで、まるで仕事でも決めるみたいに結婚という就職先を吟味していた?っ。しかしリアル現実を友人たちは言ってきます。もしも行かず後家になってしまったら?あなた、天涯孤独になっちゃうわよ!!って。お兄さんも結婚し、お姉さんも妹さんもすでに嫁いでいったのよ?至極衝撃でした。まだ、確かに母キミの余韻は家の中に残っていた。このことが今はそうでもいずれは・・・ひしひしと孤独を味わうことになっていく戦慄。しかし、新しい結婚で子供が生まれた時、この子の無念が覆い被さって来ないとは言い切れず、私はこの結婚を断念する。その間もしつこく彼はアパートを訪問してきます。彼の言い分はこうでした。僕が悪かった。どうか勘弁してください。もう一回結婚のことを考えてくれませんか?お願いします!!誠実でとても感激屋であることは見届けても、自分とはそりが合わないのでは?と思い直す。心の中にあった感情をぶつける。私には自信がない、結婚してうまくやって行く自信が全くない。先のことが誰にわかるというのですか?わかる人などいない。しぶとい攻防でした。