僕が頼み込んだ訳でもないのにあいつはこのコーナーを残してくれた。このことは僕に対する配慮だろうか？それとも飛躍して捉えて、こうは言えまいか？僕は必要とされているのでは？と。実際穿った言い方かもしれない。嫌な気分になった人達はこの先読まずともいいと思っている。勝手な推量だが、七十代の視点が彼女は欲しかったのでは？を先読みする。今七十代の人々の観点っていうのはとても重要だと踏まえてもいい。なぜならこの国の主要部から離脱引退しても七十代ってのは心身ともに健在で能力闊達な人々が多い。今・・・僕を切ってしまうことがどれほど危険なことなのか事前に知っていた可能性。これからたぶん、この七十代、八十代、九十代が日本丸を引っ張っていく原動力になる。この過程でもしも誤った行動や施策に出たら日本はそれこそ暗礁に乗り上げてしまう。それを回避する為だろう。僕はお堅い人間だった。そして信用を常に重んじた。かたぶつ過ぎる人間、しかも七十代のストーンパーソンをあいつが必要としたのなら期待通りにひと肌脱ごう。もちろん週に一回。企業戦士だったことは間違いない。自分の子供を自慢する奴等が大嫌いだった。独身時代を43歳まで謳歌してやっとこさ子供が生まれる。その時にようやく分かった。自分の子供を自慢するバンカーたちの心・・・自分に子供が生まれなかったらそこは永遠に理解出来なかった。
