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 両親のどちらも僕の場合立派。母のことも僕はそこまでないと高を括っていたがそれが間違いであることを思い知る。僕がブログ小屋に朝の十時前に到着した時だった。まだ来ないで!!って。険しい顔で叱られる。立腹といってもいいだろう。十一時以降じゃないと駄目だよ?って言われていたけど家族だからいいや!!っていう甘えがあった。家族でも気を遣わなくちゃいけないわけ?そんなもんないだろう・・・って。しかし母親の奮闘が僕にも少しだけだが分かるようになった。少年期そして青年期、ずうっと母に対してなぜ??っていう思いだけが顕著だった。なぜ、執筆しないといけないんだろう?って。銭にもなってないのに、しかも、僕達の為に使うべき時間なのでは?って。しかしそこまで横暴には出れなかった。母にだって自由な時間はあっていい。執筆が生き甲斐なんだろう・・・って女子も含めた兄弟全員で母のことを活発に論議していた時期もあった。なぜなんだ?呪われているのでは?って。僕は今そういう辛辣なことを言った兄弟達が猛省していることを知っている。何しろ結果が伴わないから誰だって無駄なんだ…徒労なんだって思う。そこは仕方なかっただろう。母はいつも結果を出せない自分を悔やんでいたのか?っていうと僕達に微塵も暗い表情は見せなかった。くやしくてもじっと陰で堪えたのだろう。そこを思うといじらしくなる。