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 今は充分に生活に満足しています。しかしさすらう旅人のようにあたしも家族も漂流し悲しんだ時期もあった。ある映画が・・・。それもこれも”めまい”という映画のお陰です。あたしは慎重に心掛けて家族に接してきた積り・・・。しかし肝心な思いに無頓着だったなって。この監督はやっぱり凄いなって自分に母性の強靭な強さを、それがあるゆえに、母性が母としての人格さえも壊していったこと・・・。絵の中の女性は子供を獲られて自殺したというストーリーだったのです。最初は、まるで人ごとのようにあたしは軽く捉えていたのですが、子供を獲られてしまう・・っていう一点に啓示が入るのです。もっと、次女の境遇を見てあげよう。あの時の悲しみはいかばかりだったかを・・・って。今は、二人を自分たちで決めて、もう一回ひと様の手に委ねて悔いはありません。あたしは生後一週間で生まれたばかりの赤ちゃんと上の子、この二人を産院で略奪された次女の悲しみに、余りに無頓着だったのでは?って。人はどう思うのか?あたしは世間様とばかり帳尻を合わせていたけど、本当の母ならば、もっと違った対応しなくちゃいけなかったのでは?って。すまほの解明は明日、話しましょう。