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 スティーブ・ジョブズは革命児だったが、スティーヴ・マックイーンにはどういう訳かすぐ横に棲んでいるやんちゃっていう感じすらある。この親近感こそが人気のボルテージだろう。僕はブルース・リーがもっとも好き。この上はない位の信者だが、二位にはマックイーンが入る。やはり万人に好かれるサル顔なのは言える。もしも完璧なハンサムなら誰が好んで近寄っただろう。日本に来た時、姉は十歳、僕は四歳で知るよしもない。しかしあと一回日本に一日未満で来日。肖像権のことで来ていたというから昔からこの手の論争は海外でも日本でも起こっていたのだろう。それにしてもウィキペディア読んでここまで悲しむことになるとは、僕自身想像してはいなかった。生年月日を見て僕の母と同級生でびっくりする。そ、そんなに昔の人??って。しかも五十歳で亡くなる。余りにも早過ぎる。癌が全身に転移してその壮絶な最期を読むとどんだけ??って。癌の治療の為に信じた人に大金を賭け自分の治療を委ねている。今こそ、僕らは爽快感でマックイーンを見て楽しんでいるけど、癌という病魔との闘いこそが彼の人生を顕著に物語る。締め括っている。健康ではなくなったのはなぜなのか??マックイーンも自分の人生に白黒付けたかった。誰だってそうだろう。原因追求だ。しかし僕はこの行に救われる。睡眠中に黄泉の国へ旅立ったというのだ。ここまで世紀を超えて愛される国際俳優の素質はほぼ例がない。恐らく日本だけの人気では終わらない。