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 久々に”タクシードライバー”という映画観て感触を掴む。この映画・・・今ならかなり公開すら難しい。その当時は何も気が付けなかったことがこの映画の中で繰り広げられる。強盗に入ってしまった黒人がすでに打撃を受けて苦しんでいるのに店の店主が蹴りあげている。悲しみで心が裂かれそうでした。しかし以前ならここまで嫌悪感は起こってない。きっと今回のアメリカでの暴動があたしの心に影響を及ぼしている・・・黒人のみんながどんなに差別を受けてきたのか、この映画観て改めて思う。タクシードライバーの役をしているロバート・デニーロに店の店主は優しいのです。関わるな、早くここを去るんだよ?って促す。それなのに黒人にはめちゃ酷い扱い。こういうのに論議は当時無かったのか?起らなかったのか?ってそこを踏まえる。アメリカも少しずつ、変わってきた!!自由の国なんて、うわべだけの世界だったのか?って言われる前に段々と襟を正して来る方向性に立って来ていることが嬉しい。まだまだ、差別の根っこは深くてすぐには無理でしょう。しかしこの映画を見て当時全く考えなかったことが、こうして外国人のあたしにも浮き彫りになっている。余りにもウカツだった自分を猛省しています。蹴られても演技しなければならなかった役者さんの心にも及んでいる今の自分。そうやって外国人の視線を通しながら歴史は訂正されていくんだな!!を確信したのです。