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 僕は改めて三船敏郎さんを思い起こす。なんていう素晴らしい俳優が日本にはいたのか・・・しかしちょうど僕達が子供だったことで、彼を知らない人も多く、まず僕がスターチャンネルをおとつい契約したことが吉と出る。最初に観たのはミッドウェイ。この中での三船さんは山本五十六を演じているのだが、失敗の責任は全部自分にある!!って言い切る。僕はここに感動する。なんていう潔さ・・・涙がこぼれて来た。こ、こんな人物、今、いるだろうか?みんなみんなシレっとして明日は明日の風が吹くっていうバカ者ばかりがガン首揃える。しかし命を賭して戦った面々にはちゃんとしたセオリーと責任の取り方があった。僕がきちんと陛下には報告しお詫びるするって....。日本にはかつていたのだ。ここまで仕事に徹することが出来た人物。紛れもなくそれは日本人。ちゃんと存在していたことが証明された。今まで僕はずっとミッドウェイで勝っていれば、日本は或いは第二次世界大戦に勝利したのでは?と自分なりに歯がゆく思う気持ちを引き擦って来た。しかし敵もアッパレ!!なんと空母にやっと帰還出来ると言う時、激突して彼は戦闘機もろとも殉死してしまう。その前から損傷を受けて彼自身ふらふらしながら操縦桿を握っていた。チャールストン・ヘストンが演じたが、この映画の主人公は両方の艦に乗員した兵士たち。どちらも国の為に命を賭して戦った。今までの僕は極めて日本寄りだった。しかしそれが歪だったこと....。この映画を見ることで判明した。