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 僕は母の中で決済が下りたことが嬉しい。時間が経過しても合理性があって飲み込めた。僕の車のローンを支払っていることがなぜ?って自分でも分からなかったことが解決したらしい。それを聞き僕の溜飲もスムーズにおりる。僕の為に支払っているのではないのだ。稼ぐ彼女を送り迎えしている車だからあたしは支払っている!!って言われて僕は背筋がピンとする。すでに僕の車は躯体。ぎくしゃくが二人の間を漂っていた。母は僕を理解出来ず、僕も母に不信感を抱く。アルバイトでもいいじゃない?って母から言われてもやんわり交して来た件についてもようやく母が理解に達した。僕はこれまで支払って来た年金や雇用保険を維持し継続しないといけない。だからこそ正社員を探している。このことがやっとのことで母に理解がなされホっとする。今までは相当勘違いしていた母で、いつも僕の首を据えさせ、説教したものだった。アルバイトしながら正社員探したらいいじゃん!!って。そういう器用なことは出来ない。第一正社員決まったらすぐさまバイバイなんて芸当、僕には出来ない。長い視点で母も僕の就活見守るように変化している。そのことだけでも進歩だしやりがいがある。今年一杯見つからない時は、さすがに僕も人生のシフト変換をする。かつて僕は母にとんでもないことを言ったことがある。お母さんの余命をお父さんにあげられないの?しかし今になって思う。母を存分に傷つけたこと・・・今だから分かる。口には出さないものの申し訳なかったと心から詫びている。