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 森光子さんがハマっていたエアロバイク。やっぱり健康には欠かせない逸品だったんだなって。お母さん、今度の誕生日、何が欲しい?って次男に尋ねられて姉は嬉しかったらしい。僕には子供がいない。そういう場面がないゆえ一瞬戸惑う。子供は一杯いればいる程いいものなんだなって。僕は姉たち家族が矢上に帰って来て初めての夏、宮摺という海水浴場に行く。西暦1998年の七月。ああ....これは脇田大佐が生まれてちょうど百年経過の頃。この海水浴場はこじんまりして可愛い。茂木のちょっと先にある。久々の海で僕はわくわくし通しだった。しかしその後すぐ、姉から、暫く来ないで!!って一方的に言われる。甥っこや姪っこたちとの交流はそこで止まる。姉の心の奥底に優等生優先主義が頑としてあるのでは?いや語弊はある。僕にも優等生に対する憧れやそれとは相反する、そねみがある。自分でも承知している。姉は欲しいものはすべて揃えて、今欲しいものは?って言われてもすぐさま出て来ない。言葉に迷う。ただ、心配なことは体重だろう。ブラジルに一年赴任して肥って帰って来た二男のあの時よりも太っている。64歳になる七月にちょうど64キロに達しそうな勢い。そして65歳になる時に65キロ?そういう符合だけはご免こうむりたいだろう。