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 姉の今の日常を伝えることが出来て僕としてはこのコーナーの意味もあるなって嬉しくなる。なぜなら姉は主観と客観が国語で出て来た時に、思うところがあったんだろう。あくまでも自分が思う、伝えるは主観でしかない。しかしひとたびそれが他者の意見として他の人の唇から語られれば、客観になる。この仕組みに敏感な姉が気が付かなかった訳がない。僕でさえ、気が付くからだ。仲間がいないと凡人はすぐ不安になる。一匹オオカミが理解出来ない。自分の中で許諾すら出来ない。しかし文豪ならどうだろう。僕達の不安の核心を掴み、脆弱さを突き、自分だけ前進することが可能なのでは?要するに客観席をこしらえてしまえば済む話。恐れ大きくも姉は自分が語るのみでは品薄だし説得性に欠ける・・・とそう、みなした。だとすれば自分以外が必要だったのだろう。ここを踏まえれば、七つの宝石が全部西嶌姫瑠なのか?って言われるとそこは懐疑で僕は違うを指摘したくなる。現実にこのコーナーは弟の僕。それは全部が自分であってはまずい・・・っていう姉なりの創作規制だ。僕らは常に天才の後を追い駆けていくことしか出来ないと、そう、思い込ませてある。この暗示に僕らは挑戦できるいいチャンスを貰った。姉にも弱点はあるはずだ。得体の知れない不安だってあるはずだ。見せないように取り計らってはいるものの僕には見えている。