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 卵をお尻の下に敷いても割れない。そういうクッションを注文している伴侶は玄関で音がするたびピクっとする。三枚までいいのに一枚だけの注文で向こうから一枚でいいですか?の確認の電話があったらしい。伴侶は答える。一枚です。ここがリーゾナブルだ。もしも日本が貧富の差で分けられるような国勢や国政に陥れば、寂〔さび〕れて変遷するだろう。しかし恐らく僕の勘だが、そうはならない。貧者には独特のセンサーが内蔵で例えば余分なものは要らないとする思想。前準備としての強固なダンシャリ思想が後押ししている。これは将来的に要る!!要らない!!ここに商売の鍵となる基礎がある。要らないグループに今の今、居るのなら、企業が独自で研鑽しないといけない。人々が欲するものは何なのか?そこを掘り当てないといけない。温泉を掘り当てるように大変じゃあないか?って咲に怒ってはまずい。温泉出るか出ないかは湯運も鉱脈も関与する。しかしこの前・・・埋葬金を海に潜って捜すチームの快挙を観ながら僕は視聴者の一人として率直に思う。金属探知器の存在だ。あれがもしもないのなら、探していくのは時間も掛かるし困難だっただろうって。商売にもあれと似かよる探知機が存在する。そこを軽く見積もると墓穴を掘る。シャベルを持ったまま生贄にされる。聡明でびびり屋の僕なら離れて様相を見守る。商売人の家系にはこの種のセンサーが遺伝子もろとも付与されてある。そこに気が付けるか否か?このボーダーは自身の動体視力だけが頼りだ。