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 僕は二十年ぶりに長崎の浦上にある山王公園に車を止める。このロケーションだ。しかもそこに気が付いたのもデイリーの看板が見えたということ。びっくりした。この近隣にはセブンイレブンが昔からある。それなのに至近距離にデイリーが・・・。この山王公園の名前を僕はすっかり忘れてしまっていてそば屋で相席になった女性に訊く。さんのうこうえんですよ?って。やっぱりそうか・・・うっすらと自分が記憶していた名称と同じで安堵する。お椀が二重になっている。蓋を取るとそこにまず上の段のカツが現れる。その下には熱いお蕎麦だ。僕はこの構造にまず驚く。誰が発明したのだろう。汁ものが下に来るのは常識ではあるものの、上にカツ丼が来ることは想定外だった僕・・・。しかもコーヒーゼリーが大きなスプーンと共に来る。意味があるのでは?と僕は個別に思う。もしかしたらかつ丼のご飯をこのスプーンで食べてもいいの合図ではないか?って。山王公園の周辺に又来ようとそう決心したのも、前にいる相席の女性が東長崎通だったからだ。なんと今朝はだいちゃんで一杯買い物してその帰りにここに立ち寄ったという。幾らくらい購入したんですか?僕は興味があって尋ねる。一万は買ったわね~~七十歳になるという。相席になった彼女の食べているものと同じものを!!って注文した僕が、最初に注文しようと思っていたのは実はたぬきそばだった。きつねとどう違うかが最初の観点。まるで誘い込まれるように、僕は彼女と同じカツソバを注文したのも符合論が稼働していたからだろう。カツは勝つ・・・。店名は仲正。これにも意味がある。