Pp700

 なんでそういう闘争のある家庭に自分は生まれて来たかがずっと疑問符だったけど物事決定には必ず根拠というもの、宿命がある。マレさんは闘争の中にいて自分がいつかは何かこう殺伐としていくことを予感していたのでは?幼心は敏感で常に私は父の側に立っていた。苛められ罵倒される父にもきっと根拠がある・・・って。母の攻勢には一定の言葉の応酬があって、その人が何に拘るのか?悪感を示しているのか?言葉ってそのすべてを網羅することがやがて分かってくる・・・。じゃあ逆に言えば怖くなかったですか?毎日激しい攻防が繰り広げられる、そこで脳みそが損傷を起こしてしまうのでは?普通ならそうかもしれない。確かに…最初のうちは大変な家に生まれたことを思って部屋の電灯を見つめながら夜に泣いた。でも苛められている父の側に常に立っていたことで心の劣化を免れた感じもするの。どういうことですか?父が心で語りかけてくれたこと・・・それが私に伝わって来たのよ。お前が生まれて来たことがどれ程嬉しかったか?そこを分かっていればこの位は耐えられる。喜んで堪えられるって。男の人の強さと弱さを同時に見てこの国に潜む闇を見たと思った。じゃあそれを解明すればきっと矛盾の解明も先まで進むんですね?この国に生まれたことには意味があったんだってそこまで辿り着くことが使命だったんだなあって今思う。じゃあお願いね。ほのぼのを 知らない子供の 実情かな☆家庭には、ほのぼのを見ることがほぼ、無かった。ただ、父と母がたんぜんの帯を使って、二人で私を揺りかごのように揺らしてくれた時・・・感激した☆