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 例えば同じアクセスの楽曲でも心が励まされて熱くなるトライアゲインは大好きなんだけど、同じ励まされて熱くなるけど、又違う場所へいざなわれるペールブルーレイン。一人になってこの曲を聞くと私本来に立ち戻ることが出来る。寂しくて孤独が死ぬほど嫌だった。鍵っこだったし、両親の闘争の中で私は育成されて心の置きどころもなく漂っていた。兄弟姉妹のある家庭の子供が何よりもサイコーに見えて比較して萎えた。しかし当時ペールブルーレインは世にまだない。自分の本拠地さえ解らず、漂っていた私に、はっきり今ある位置をこの楽曲は教えてくれて・・・そこで音楽の凄さ、ヤバさを知る。私は子供達にこの曲を教えて貰った。バイクに乗ってプレイするゲーセンが皮切りでどんどんアクセスの楽曲はメジャーになっていく。そして私の目標になった・・・。彼らの感性を同時代感性に設定したことで、私はワンエイジ若く見えるのかも?そこが子供温感を引用のトリックで若さの秘訣かもしれない。自分の悲しみを共有することが音楽の使命としてある。文学だって漫画だって、ストーリーを感得しながら喜びをも包括していく。悲しい事になぜ、人間が引かれるのか?そこに私は着眼する。喜びはどこか、ひとりよがりで横着に構えている・・・そして、そう見られてしまう。しかし孤独や悲しみには人の心を打つ何かがある。今ペイルブルーレインを聞く63歳の私にこの曲が教えてくれることは、当時と同じことではないのです。