yd989

 いよいよ明日に迫った。オナオク11111だが、僕は11111円を揃えられず、1111円を紙に包む。神と紙は符合でここに着眼しないといけない。壱万円を揃えられないのも僕の甲斐性なしを表している。でも僕の誕生石はテーパーカットダイヤモンドなので、その点だけは他のみんなとは違って叶う可能性高い位置に付けている。〔ペーパーが架かる〕今回僕は全く違うお願いをしてみようと思っている。ダイヤモンドの格別は前々から言われてきたが自分から程遠いものだと実はほぼ諦めていた・・・。そんな自分の沈み切った意識を改革していくことも大事に違いない。しかもこの発奮実は昨日の出来事から来ている。僕はこの店で平均以下のレッテルを貼られてしまうのだ。両方のレジ精査を順番にこなさないといけないのに、手間取って、しかも一機に五分以上掛かってしまう。先輩は検品出来ずこっちを見守る。心の中が僕には見える。まだなの?まだなの?って。先輩が自分の仕事が手に付かないのは僕のレジ精査がのろいから。とうとう二台目を完了の時は十分以上が経過。先輩はあなたにはレジ精査ではなく、当分他の仕事をお願いするようにしたい!!って。僕は心の中がやった!!と喜びに溢れる反面、悲しかった。皆が出来ることが出来ない。しかも他の仕事というのは金庫の点検で定額があるかどうかの点検。やはりカネを扱うことは変らない。心がどんよりと曇る。こんなはずじゃあ、なかった。