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 分類上の生物学上、僕は男だが、女子の鮮烈に気概を貰う場面も多々ある。なんで、百円位のおにぎり一個であれだけの声が出せるのか?ってコンビニ店員を褒めたのもそれがある。額面一マンならちょっとは分かる。しかし百円から精々千円位だろう。そんなに高価なお買いもの、二千円以上もたまにあるのだろうか。昨日は僕の前にいた人が煙草をツーカートンとばらで五個購入に来ていて正直レジが遅くて僕はいらいらしていた。わざわざ、あちこちのコンビニを回ってその煙草が廃番になるから、ここにならもしかしたらあるかも??って来たらしい。その気持ちも僕にはやんわり分かる。金に贅沢出来る時代、僕もちゃっかり煙草を吹かし一丁前の顔でスパスパしていた。しかし僕の前にいた顧客には、きちっとしたセオリーがあって洗礼を浴びる。もうその銘柄を工場では生産しない、だから吸う為に買いに来た顧客ではないということだ。それを持っていれば自慢が出来る、しかも高くで転売も出来るだろう、それ以上にプレミアムが付く。誰も持ってないという優越感に浸れる。そういう特別な意識とは僕は随分とご無沙汰で遠ざかっている。そして顧客の臭覚だ!!ここに来ればあるかもしれない?っていう第6勘。消費者の一人として僕は彼を愛でたいな!!ってその思いに行きつくと、イライラは収まっていた。