Ss233

 僕は毎日時間通りに生活している。よほどの事がない限り、僕の日常にプラン変更はない。それがリーズナブルと言えばそうなのかもしれず毎日市立図書館に通っていることが僕を成長させているのなら、それがご加護だろう。神のご加護だ。姉のようにいつもかつも自分を強調している人間を僕は見放す。しかし・・・自分自分の人間がオートタイマーになった時には怖いかな?って別の意味でぞくぞくしてくる。なぜなら神童と神老は全く異なる風貌で、中身も言わずもがな違うからだ。神童のまま年齢だけを重ねて来たなら神老と言わねばなるまい。僕とは全く違う感性を持つ姉だ。どこがどう違いますか?って訊かれても僕には分からない。ただ・・・言えるのは何かが音もなく忍び寄って来る。僕の場合、姉が身内だったから選別出来たが、身内にいなかったなら姉を誰だと認識すら出来なかっただろう。旅行に行った豊橋でもホームレスと間違えられオニギリを貰いに行こう?って誘われたそうだ。身なりは関係ないのかもしれない。そして神童の強さだ・・・。これまで僕らははどこかで神童を舐めて来た節があったのでは?そこを否めない。実社会では金が本流で、本丸だとそっちを重視し神童は軽視した。ここが一気に崩れそうな気配だ。何かに掴まろうとしても、押し流されていく程の強い奔流を僕は禁じえない。姉とは遺伝子格差はなく、同じ遺伝子だといっても遜色のない僕だろう。その僕が新時代の幕開けのドアマンになる。