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 僕が相撲にシフトを取ってからかなり精神的に左右されてきたことは否めない。大リーグより相撲が面白いぞ!!ってはっきり認識出来るのもこんな力士が三人で出て来たことが大きくて、炎鵬、石浦、照強だ。三人とも小兵力士と呼ばれ、実際に普通にスーツを着てコンビニに来れば、尋常な体格と見られる位、力士然とはしておらずそこが小兵のいわれだろう。父も相撲の大ファンで、特に父は正攻法の朝乃山のファン。しかも栃ノ心も同じ位好きでそれは日本人の心にとても似ているからだという。栃ノ心が相手のまげを攫んで負けてしまったあの光景は鮮明に残っているようだ。どうしてもあそこに手があったことを、掴んでしまったら中々引くに引けないあの場面をくやしがる。阿炎が場所中、運が良過ぎて、もう一回は不戦勝もあって、二回もあんなことがあればラッキーだと父は採る。一回ではなく二回得をする。これは符合論にも実は関与だ。いいことは続いてやってくる。そして符合論は二乗に展開しながら周囲を巻き込んでいく。このバイタリティから学ぶのは相撲取りにとっての髷の存在だ。慎重に扱わないといけない。髷に手を入れて引っ張るようであれば即、反則で負けてしまう。大相撲の歴史上にも残るあの場面が日本の有利を物語る。長崎の言葉ではコスカっていうそうだ。こすかことばして勝っても勝ったとは言えんばいって。そして炎鵬がどうやって相手を倒そうか、最初の1秒で決めるように同じ理屈が流れている。日本は世界といかに渡り合うべきだろう。