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 身の丈に応じた生活をしていかないといけないのは解っていても、中々難しいときがあって、私が十代でアルバイトした初めての店が実はこの庄屋なんです。まさか今出ましたね?しょうや、あれ、もう出ません。こういう具合に気まぐれなパソコンですがご了承下さい。もちろん私が十代でアルバイトした時と場所は同じですがそこはOKレストランと名乗っていて今のOKホームガーデンも以前は経営者は同じでした。長崎でOKグループがハチクの勢いになった頃、私はこのOKボディの社長と奥様に出会っています。奥様の方がこのレストランに毎日出勤して飲食業で辣腕を奮う。この話に娘は感動したのでしょう。私達が貧乏人なのにも関わらず毎晩行ってその頃の話を聞きたいって耳を澄ませるのです。あの頃は鉄板メニューも多く、それを運ぶのも結構腕の力を要して大変だった話。従業員同士の交流も楽しくてコックさんや、厨房で働くスタッフたちも全員打ち解けていた話。何だか時間を巻き戻して見た蒔絵みたいに興奮のるつぼに舞い込んでしまう。私自身、当時18歳、19歳くらい。先が楽しみな破天荒な娘でした。私のあの頃に比べればまだ、娘は程よく大人しい方かもって一回思い直します。きっと自分で気が付いてくれるでしょう。こっちが言わずとも人生の立て直しに着手してくれる。信じて任せるしかないのです。