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 僕がコンビニのバイトも止めてやみつきになったのがグーグルガイドだ。憧れの女性もいて彼女の文章を読んでいるとスコールを浴びたように冷静かつ爽快になれる。本当の自分に戻れるから不思議っちゃあ不思議だ。名前も明かしていいが彼女の迷惑になっては迷惑千万でそこは避けたい。文章に気品がある。匂い立つような気品。僕はやはり男だからそういうのはないのかな?って思ってしまう。例えばアメリカンドッグは彼女食べない気がする。棒にどうしても肉が残ってしまうし奇麗に食べようとするのなら唇で上手に吸いつかないといけない。お嬢様には出来かねる。しかし文章に上品とか下品があることすら僕は気が付かないまま来ていた。上品でしっかりとしたレビューを僕だってしたためたいとは思う。彼女のグーグルガイドの文章のように読むだけでこっちの背筋もしゃきっとなるような・・・。僕のような軟弱な人間には憧れはあるものの手強い感じはする。経済の手腕もありそうで結婚した途端一日777円亭主とかになりそうで近寄り難い。しかし僕の思い込みでは??って疑問符も二つ付く。本当に真面目な人ほどユーモアを理解するし、本当にお金がある人ほど心は腹巻き状態だ。以前横断歩道で父は見知らぬ青年にお金を無心されて、こんな時どうしたらいい?って僕に訊いて来たことがあった。バス代を落として目的地に行けないって。どこだ?って訊くと中央橋ですって。父は答えに困ったという。派出所に行って事情を話してそこで借りなさい。僕は父にセンテンスを指南した。