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 この国に於いて特にメディアがこうしようとか、こうですね?って公言するとき、意味がないことが多い。俺の不信感がここまで列強に強くなったのも小学校の田植えを記事にする時だった。僕は広報を任されていた。ほんの僅かな間だが小学校が出す新聞を手掛けていたのだ。毎年同じ写真で田植えの記事の文章の内容もそう変わらない。必ず地元新聞社記者が来るのだ。変な行事だなあって僕は思うけど言わない。毎年同じでなくてもいいんじゃないですか?は口が裂けても言うまいではなく、なんか一癖あるな?はずっと疑問点として残っていた。同じであることに安心なのはとても危険で僕はそっちの方だ。変化の中にこそ未来はあるとそう信じる方だ。しかし何年掛けても恒例だというその旨を聞き背筋も寒くなる。広報の仕事とは実に川柳的に言えば後方にあって、すべてを見通す場所。そこにいないといけないのに手法は全く変わらないと同時に前方に位置し全く後ろを見てない。だから見えないのだ・・・。国民をこれでは守ることが出来ないを痛感する。単なる出来事で多分、99パーセントの親たちは何も思わない。しかしここまで一般人がしたためる時代がドックインしていることはかなりの光景だ。好機に俺は捉える。日常茶飯事に於いて高飛車が目立つメディアの姿勢は今正に問われている。