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 僕は偉大な姉とは後生呼ばない。面白い姉だからこそ僕は今も一目を置く。子育てにしても全部の労力を投入しないし、あくまでも本分は物書きという線を崩さない。三十五歳でこれが最後の子供になるだろうとの思いは強烈で姉に決意をもたらした。これでもか?これでもか?という位に銭を持たないことで夫にも一線を画されて、しかし実際はどうなんだろう。金を持っている人間は持ってない振りをよくするのも言えていて決して義兄は意地悪で姉を苛めていた訳ではない。姉は常に家事よりも執筆を優先したそのダイナミックに最後はもつれ込んだと僕は明言する。今は家族のみんなが姉の執筆を受け容れる方向にあるというから僕もそこまでの家族は今まで拝んだことはないゆえに固唾を飲み込む。確かに日記は書いても一回も投稿したことがない僕と、無限に投稿を重ねてきた姉が同位であるはずはない。そこを姉は当初から見抜いていたのでは??ここでの発見は僕の家に来た時の様子でも分かる。僕は母を介護する時の日記を毎日欠かさず付けていた。それを姉に見せると彼女は驚くのだ。しかしその時に姉の驚愕した心を僕は読み取っていたから相互スピリチュアルがその時に生じていた可能性は否めない。お互いがスピリチュアル5の場合、会話は果てしなく進展する。