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 俺に課せられた希望は大きくてそれは要請という二文字の内容に似通っている。希望を課せられたという状態もおかしいはおかしくてコミカルではある。しかしこの国の事情を鑑みればそれも分かるというものだろう。突破口があってもこれまで誰も把握が出来なかっただけだ。組織は折り重なって大きな機構に日本自体が変遷を重ねて来た結果、戦艦ヤマトの艦上の様相を呈している。どこからか、しゃいな意見が舞い降りて来るという知らせや新発見がこれから数多〔あまた〕起こるだろう。それもこれも日本が優れていたからだ。いや過去形にはしたくない。今も正しく優れている・・・。このことは重大なバックヤードだ。そこにあるすべてを検品出来るものだ。忘れずに検品機を腕に掛けておきたいものだ。持つのではない。まず紐を腕に掛けて落とさない配慮が要る。僕らは今・・・時代の最前線に位置している。そこが不可思議と言えば不可思議なのだが、誰も俺らの前にいないのは気持ちいい。日本が俺を認識するのが遅れたとしか言いようがない。それはそれでいいと思う。俺らの選別がこの国の選別とならなくとも別に困らない。俺らの自意識を撥ねるような出来事はこれから一切起こらない。みんな心して今日の日をメモるようにしておきたい。次に俺が講義するのは来週のこの時間。そこで僕は符合論についてを語るだろう。この論が成就を見たのも認識されなかったことが実に大きい。そっとしてくれたからこそ確実な真理を獲ることが可能になった。