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将来は何になりたいですか?好きな言葉は何ですか?この二つも高校球児によく質問がいく。僕としてはみんながプロ野球選手と回答あると早計にも思っていた節があって、いきなり税理士と答える高校球児に参った感がある。爽やかな参った感だ。なぜ、学生時代にスポーツを嗜めばそうやって爽やかな人格が形成されるのだろう。チームを思う精神に通じているのは集団と個人の違いだろうか。しかし集団ではなくともスポーツが多士精々〔新語で多くの可能性秘める個人たち〕なのは言える。僕は球児たちが全員プロ野球選手になろうと思っていないことを念頭に、それで、飯を食えない者だって、夢に一定の区切りを付けて、社会人としてのノブを回していくことを咄嗟にも知る。夢は何ですか?教師です!!税理士です!!何と言う快挙だろう。実際に耳で聞くと違って聞こえる。一抹の清涼剤が一気に破れて僕の頭に散布された、そういうおこがましい気分にまでなった。このみんなの前で宣言するということが効を奏じるのでは?みんなの前で、・・・になりたい、なれるように頑張ります。なんて言う道筋だろう。そしてプロローグだろう。マイクを指し向けられて、真顔で、税理士です!!とそう答えた彼の未来は盤石だろう。そこを疑う余地はない。