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 結婚を決めた二人に立ちはだかっているのは、お互いの意志の疎通や当初取り決めがあると僕は思う。絶対にそこを看過しては先が思いやられて、結婚にいまいち消極的になってしまう僕の本音には面倒臭いことに巻き込まれたくない防衛本能があるからだと思う。自分の本音を語るのに、思うと表現してしまうのにも若干の躊躇があった。しかし僕のこの憂いを含めた迷いは独身男性のすべての人に沈殿するものでは?と推察する。結婚は税制上の厚遇にあやかる以前の束縛が頑としてある。男たちは寡黙でありながらそこを体現しているのでは?と僕は探り終えた。結婚すれば経済は少なくとも半々の権利を持ちたい。なぜなら退職金を食い逃げする古女房がいるからだ。そんな馬鹿な・・・って思うなかれ。女性の心の発展度を我々男が見逃して来ただけ・・・。もうすでに男に近い女性ばかりだと僕は鑑定する。ジェネレーションを比較してそこをも否めない。僕の憧れは里見浩太朗演じる松平右近事件帳だ。そこにはかつての名優たちがいて難事件を次々解決していく。里見は常に自分だけの力で事件を解決している訳ではない。部下に様々な仕事を振り分けている。その報告を元に迷宮事件を解決していく。松山英太郎が素薔薇しい。僕は彼の生前を見たことはなかったが、こうして古いテレビ映像だが凄烈を極めている。彼のような的確な動きを僕等は祈念したい。無駄足を省き邪推はなし。みんなの意見を網羅しながら着実に前へと進んでいく。古い番組ではあるが僕等が今活用出来るランクを維持している。