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 ちっぽけで可愛い残高の通帳を落として、その銀行から電話があって伴侶が受け取りに行ったあの日。落とした通帳の残高は三十万円でラフに教えてくれたのも伴侶が私に自分がまだ、十八銀行の口座を持っていたことをさりげなく言いたかったのかもな?って。それを私に全部下さい!!って本当は言いたいけど、中々言い出せず、今度八月十七日に32回目の入籍記念日を迎えるのでそれまでに言いたい気持ちはある。五日後の誕生日でもいいなあって思いはするもののまだまだ、主婦として彼は私の金銭感覚を信用してはおらず、月にくれる十万円も半分ずつ支給する有様でそこで解ります。私も一度でいいから自分の普通預金に定期を入れ込み、お金が足りない時に、しっかりマイナス表示で対処してくれるバンク力をこの際付けたい。三十万円の十八銀行普通預金は今遊んでいる状態だからです。それを私の親和の普通預金に定期として組み込んでくれたらサイコーのバースデイプレゼント!!しかも旦那としてグレード見直してもいいかもな!!って。しかしこれが言い出せないのです。中々チャンスがありません。誕生日といっても今まで五千円キャッシュくれたのが最高金額。さらにこの上は難しそうで気が滅入る。あの92歳の女性は200万円を自分で貯蓄していたから偉いと思います。そしてそれが命の綱だという言葉も重いのです。