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 尋常でいれば必ず生涯働くという確約を目指すのが社会人で、生涯と言うよりも定年までだった。しかしながら定年も65歳を基準と置かれ、以前の働き方や射程ではなくなって、少し前までは55歳までだったなあ?を記憶する方も多いだろう。大学を出てそのモデル男子の仕事人は22歳から55歳まで働けば何も問題はない。このモデルこそが僕の理想とする姿だった。これから益々職の担い手が枯渇していく分野はあるにしてもその真逆に位置する、一体彼らの仕事は仕事として成立するのか?の疑いも濃厚な分野も実際ある。この両者は拮抗するのではなくかい離しながら推移していて、超高齢化社会の底無し沼を同時に観るようで、2000万円不足するという老後夫婦のモデル達だって、あの年代まで生きるから2000万赤字ではあるものの、そこまで生きない場合がもちろん大多数。躍起になって自分達の正統性をいまだに思っている彼らにも分〔ぶ〕はあると御見受けする。僕たちの年金は一体いつまでずれ込むのだろう。投資に頼むほど博打力のない平民にはこの先、生きていればいる程に、心がすり減っていくのでは?同時に身体も衰えが増していくのでは?と心の問題にまで負担は重くなっている。大切なのは早期発見と対処だと僕は思う。夫婦ふたりならそのことについて常時話す。子供がいれば子供を交えて話す。シングルなら自分の中で仕舞い込まずに親友の意見を拝借する。知の有識者の本を読んで勉強するのも一手。来るべき老後は楽しみだなあを豪語するならその方こそ宝くじに当たったような果報者だろう。