am71

 僕も昨夜はロッテの踏ん張りに驚いた。もうあと一点という処まで追い付かれても執念で振り切った。なんという中川の立派さだろうか。武士のように光る。負けてもいい。ここまで零点代の防御率を維持して来た中川が倒れる時に、僕はふっと武士の情けを思ったのだ。今年の巨人はアンチ巨人の俺が言うのもおかしいがすべてが揃っている。まだ、本領を発揮出来ていない丸にしても今後必ず立ち上がって来るし、坂本の顔がカワイイ。あの顔を見ると俺も頑張って行こうと背中を押される。相手は巨人の選手会長なのに、なんでこの俺が坂本に引っ張ってもらうか?ってまか不思議ではあるが、憎めないあの坂フェイスが俺の心を虜にする。なぜかというと必ず坂本の時に、臨場感サイコーが設定されているからだ。昨夜の最終場面がそうだった。しかし次岡本が打ってさらに期待感を継続させ中川からバトンタッチしたサイド投げの投手も観る価値はあった。ビヤヌエバが最高にいい。守備が抜群だ。そして隠し玉とも思しき桜井投手だ。これが日本でいう本来の隠し玉だと俺は思う。巨人がこうして順当に勝ってはいけない構図に日本のプロ野球の醍醐味はあって、巨人の戦いを観ないとこれからの己の戦いにヒントは得られない。野球は無限大の力を持っている。このことを俺は昨夜の試合で肝に銘じたし、ロッテにもいい選手が一杯いてその潜在力を信じるに値するとそう思った。