Ss127

 独断と偏見という言葉は流行してその後にも消えず一定の論客を擁した。このことも僕の生きていくヒントにはなっていて、それはアスリートにも言えている。自分自身の戦い方を極める時に、最初こそは多くのスポーツアナリストの意見も拝借しながら出発してもやがては、身につまされていくるものだ。恩師の言葉や成功した仲間のやり方。自分自身の個性を培うことは人に同調していてはままならず、かといって大きな形成軸となる基本形はある。僕は刑事コロンボにはその軸があったと思うし、ロッキーには映画としての軸があったと認識している。そういう異なるものを総括する軸があるとすれば、解り易い。僕自身、長い間、悶々として、一体何が、問題点なのか?コレダ!!との明言を避けて来た。しかしそういう迷いを払拭させるものが時代の櫓には埋蔵されていて、それを機会があればこうして話してポイントにするのも意義がある。ブルース・リーにしても同位だろう。僕達はこの逸脱したひとつの流れから本流の精査すらじき可能になる。自分自身が成長している証明にもなる。考案を続行していれば必ず、そこに光はあてられる。その部位に自分は慣れているから説明も論説も早く付けられはする。しかしこの際だ。そのままにしておくのも面白い。自然に意味が蓄積されていく。この過程にやがて意識も包括されていく。僕達はこの国の発展に深く関与が出来る。