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 伴侶の主治医の元を昨日は尋ねて、一緒に介護保険認定についての話や今までの経過、病歴などを書き込まないといけなくて、先生がむしろ大変でした。わざわざ、午後が休診という昨日を選んでくれて、この病院には八年もずっとお世話になっている伴侶がとても幸せそうで、何でも遠慮せず質問している姿に参るのです。人生に必要なものの重要項に医療は入ります。そのすべてをほぼこの先生の手によって支えて頂いた感謝の念が前よりも強く沸く。それというのもあの白い巨塔を見てドクターを見直したからです。特に脇役として満島真之介は絶句する程の演技力を見せてくれ、心が万華鏡のようにくるくる変わっていく若者の欠点を見事に演じていましたね。私は、弁護士と医師を改めて見直しています。今までは、単なるエリートだと短絡的に捉えていた面もある。しかし彼らの尽力は国を変えるし、天王山をも擁しています。私達は無知で平凡な暮らしを礎としている。それなのに、いっぱしの意見を日々放っている事態こそが考えられない暴挙なのです。深い冷徹な我慢の学問が弁護士にも医師にも宿っています。そういう知識の最高峰に在する人々の努力は、凡人の努力の何倍もの威力を持ってこの国を底上げしていくものと信じるのです。なぜ、私はあの番組を見たのでしょう。伴侶の奨めが無かったら見てはいないのです。