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 本当に肺気腫には治療法はないのかしらね?うん、僕もあと一回は、みなとメディカルに行ってみたいなあって伴侶が言うので、思いきって先生に明日、招介状をお願いしてみようっていう話になっています。確かに僕のすることはもうありませんって、以前言われて渋々戻って来たけど、あの時、先生からは、呼吸器内科で、次何かあって来る時には受診するよう言われていたからです。これから暮らして行く時に、気休めになるような薬も頼めば出してくれるかも?っていう淡い希望もある。治療法がないと言われて、はい、そうですか?っていうことには中々現代はならないかもなって改めて思う。それ位、医学が日進月歩で動いていることは事実。でも私達が知らないだけで、本当に不治の病かもしれず、そこには全く触れず、今後のことを話している時、二人はやっぱり戦友だったかもな?と思うのです。相手にとっての最善を考えている。気の済むような、治療に向かって欲しいし、あの時に、ああすれば良かったという悔いを残したくない。もしも徒労に過ぎなくとも、別にいいんだなは両者にあって、それはすかさず、伴侶の次の言葉だったのです。オリンピックイヤーまで生きているかなあ?って。そんなこと言わないで!!って私は打ち消します。来年までを視野に入れ、それ以上先は、どうしても浮かんでこない、そこまで追い詰められた伴侶の気持ちに及べば私も待ったなしになって来るのです。